大企業を脱出!辞めたいと思ったときに必ず考えるべきポイント

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はじめに:転職を考えることは不思議なことではない

昨今の日本の労働市場は大きな変化を遂げています。かつては大企業での終身雇用が常識でしたが、今日ではその概念は徐々に色褪せ、多くの労働者がキャリアの可能性を広げるために転職を真剣に考えるようになっています。

実際、大企業に勤めていても、自身のスキルやキャリアを最大限に活かすため、そしてより良い労働条件を求めて、転職を選ぶことは現代日本においては決して珍しいことではありません。

この記事では、そのような動きの背景にある要因と、転職を考える際のポイントについて詳しく解説していきます。

筆者の紹介

転職経験2回の30代女性です。奇跡が起きて大企業につとめていたのですが、大企業特有の独特な空間から抜け出してみたくなった若気の発想で転職。2回目の転職は、より裁量権を得たいと思ったことから行いました。

それぞれ、転職エージェント経由・求人広告型の転職サイトを利用しました。その他にも国家資格キャリアコンサルタントの資格を活かしながら行っている副業等では新卒・中途採用の業務にも携わってきました。

なぜ大企業を辞めたくなるのか?その背景と理由

大企業で働く魅力は多く、安定した収入や充実した福利厚生が挙げられますが、時には自分のキャリアや人生について考え、新たな挑戦を求めて転職を考えることがあります。

どんなベンチャー企業でも、人数が増えて組織が大きくなるといわゆる「大企業病」というものにかかります。でもそれは、企業の成長プロセスを考えると「当たり前」のことではあります。

企業(組織)は、少しずつでも成長をしようと日々ビジネスを行っています。その規模やスピードに程度の差はあれ、絶対に過去に戻ることはありません。すべての企業が、生み出されたその日から「未来」に向かって経営を行う=衰退することを回避するためにあらゆる策を練っているのです。

創業期(起業期)

とにかくここで衰退するわけにはいかない、という明確な目的がはっきりしています。そのため、そこに共感する人が集まってきます。生み出したものを育てる責任があるけれども右も左もわからない。それでもなんとかやるしかない!!!!という子育て期ですね。

  • 特徴:イノベーションと起業家精神が強調されるため、柔軟で非公式、直接的なコミュニケーション
  • ミッション:市場での立ち位置を確立し、初期資金を確保することを最優先とする

生存期:

子どもでいうとちょっとずつ言葉を発するようになった状態。でもまだどこに転がっていくかがわからない。だからこそ安定した収入源を確保し、引き続き生存を目指す必要がある状態です。

安定した収入源を確保するという強い目標のもと、特に営業職が必死に頑張る時期です。

成功期:

子どもでいうと義務教育過程に入れたので、あとはその子どもの特徴を活かせる進路を開くために基礎学力をめきめきとつけていく時期です。

企業の場合、安定した収益源を得られるようになったので、よりフォーマルな就業規則を作ったり、教育制度を作ってみたり、内部を整え始めます。

今までは「ビジョンへの共感」でなんとかしていた人員確保も難しい時期になります。いろいろなニーズにこたえられるように「統制」が始まります。統制しないと、いつまた「衰退」の道に進んでしまうかがわからないからです。

ただし、このあたりから「統制されること」への抵抗が出てくるのも事実です。大企業を辞めたい、と思う人たちも、この「統制」に対するネガティブな思いがあるケースが大半です。

成功期を過ぎると、あとは市場での確固たる地位を確立する代わりに成長が鈍化します。そこで更なるイノベーションを生み出そうと頑張るのですが、会社を0に壊すわけではないので、創業期と同じようにルールが全部めちゃくちゃになるよ!!なんてことはあまりないです。

どちらかというと、フレックスタイム制にしたり、育休や介護でキャリアが閉ざされることがないようにといった働きやすさの追求などの改革が大きくなっていきます。

皮肉なことに、こうした従業員向けの制度は「統制」のある大企業の方がスピードが早く、世の中へ与えるインパクトも大きいです。

まとめ:「大企業だから」ではなく、組織が大きくなると統制力が強まるのは当然のこと!

大企業を辞めたくなる大きな理由

では、具体的にはどのような理由が大企業を辞める大きな要因になっているのでしょうか。一例を挙げてみたいと思います。

柔軟性の欠如

大企業では組織が大きく、変化に対応するスピードが遅いことが多いです。これにより、柔軟性が求められる人にはストレスを感じることがあります。

1つ提案しても決裁が下りるまでに何ステップふまないといけないんだぁぁぁと。人数が多ければ当たり前のことなのですが、コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力が試されます。途中でめげる気持ちもわかります。

人間関係のストレス

大企業では、多くの人と関わることがありますが、それがストレスになることもあります。

まぁその反面部署がたくさんあるので嫌になったら部署移動ができるというメリットもあります。

人間関係というよりかは、「大企業で働くことを当たり前とする」人の中にいると、その事実に違和感を覚える人にとっては居心地がわるくなってしまいますね、というお話です。

自己実現の欲求

大企業で働く中で、自分の能力やアイデアが十分に活かされないことがあります。時々人事や上司との面談はあると思いますが、ぶっちゃけ1on1面談を心得ていないケースもたくさんあります。この辺のノウハウは、大企業よりも人材系のベンチャーなどのほうが進んでいるケースも0ではありません。

なぜなら、今まで大企業で働くということは出世までの道のりや年数が概ね決まっていたからです。その枠組みの中でキャリアを考えたときに、希望通りの働き方ができる保証はありません。「もっと違う道があるのではないか」と一瞬でも思ってしまったら、別の環境を求めてしまうことも不思議ではありません。

これらの理由から、大企業を辞めたくなる人も少なくありません。では次に、大企業を辞めたいと思ったときに考慮すべきポイントを解説します。

まとめ:繰り返しになるけれども、大企業を辞めたいと思うことは変ではない。「決められた枠組み」の外に出たいと思う気持ちをまずは受け止めよう。

大企業を辞めたいと思ってもすぐには辞めるな!

と、まぁここまで書いておいて矛盾しているのですが大企業を辞めたいと思っても今すぐに辞めることはおすすめしません。

転職で大切なことは、ゴールではなくてそのプロセスである「転職活動」で何を考えたかどうかです。

  • 転職活動:新しい会社で働くという選択肢も視野にいれながら自分のキャリアの棚卸を行い、次のステップを考える自己成長に繋げていくもの
  • 転職:実際に新しい会社で働くこと

ということで、少なくとも以下の点を行ってみましょう。1人で行おうとすると「大企業=悪」というバイアスが入ってしまいがちなので、なるべくならコーチングや転職エージェントを活用してください。

自分が本当に求めているものを理解する

大企業を辞める前に、自分が本当に何を求めているのかを深く理解することが重要です。

一例ですが、例えば組織心理学者エドガー・シャインによって提唱された「キャリアアンカー」に当てはめてみると8つのうちどれに該当するかを考えてみましょう。

キャリアアンカーとは(wikipediaより:ある人物が自らのキャリアを選択する際に、最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求のこと、また、周囲が変化しても自己の内面で不動なもののことをいう。

  • 管理能力 – 組織の中で責任ある役割を担うこと(を望むこと)
  • 技術的・機能的能力 – 自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)
  • 技術的・機能的能力 – 自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)
  • 安全性 – 安定的に1つの組織に属すること(を望むこと)
  • 創造性 – クリエイティブに新しいことを生み出すこと(を望むこと)
  • 自律と独立 – 自分で独立すること(を望むこと)
  • 奉仕・社会献身 – 社会を良くしたり他人に奉仕したりすること(を望むこと)
  • 純粋な挑戦 – 解決困難な問題に挑戦すること(を望むこと)
  • ワーク・ライフバランス – 個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること(を望むこと)

たとえば「安全性」を求めるのであれば、転職をせずに現職に居るといいはずです。にもかかわらず転職活動をしたいと思うならば、現職の価値観に不満があるのかもしれません。たとえば離職率が高い、異動が多い、転勤が多いので気持ちが落ち着かないなど、自分の価値観を脅かす要因を探ってみましょう。

ちなみに私はワークライフバランス重視型でした!診断テストを行ってみるとより具体的に価値観を探れますよ。

市場価値を把握する

次に、大企業を辞めることで、自分の市場価値がどのように変化するかを把握することが大切です。夢物語を語るわけにはいきません。転職は1人で行うものではなく、相手がいるものです。

そのため、適切な転職先を見つけるためには、自分のスキルや経験がどの程度の価値があるのかを知ることが必要です。

転職エージェントと転職サイトを活用する

転職活動を始める際は、転職エージェントや転職サイトを活用しましょう。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったサービスを選ぶことが成功へのカギです。

メンタル面のケアも忘れない

転職活動を行おうと思ったら「このままでいいのだろうか」と不安やプレッシャーが増えることがあります。気づかないうちにストレスになってしまうことも考えられるので、リラックス法やストレス解消法を取り入れることが大切です。

大企業を辞めてた人たちの実情

忘れてはいけないことは、年齢によっても大企業を辞めたあとの価値観はそれぞれということです。

考えられる各年代ごとのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

20代の場合

メリット:

  • 腐っても大企業につとめていたという肩書。可能性、選択肢が無限大!!!
  • 年収アップする場合もある
  • 若いうちにマネジメントを経験するなど、自己実現のチャンス
  • 大企業にはいなかったような様々な人と出会えるチャンス

デメリット:

  • 周囲からの「どうして辞めたの」という言葉がストレスになりうる
  • 大企業時代の同期と価値観があわなくなり疎遠になってしまう
  • そして、SNSなどでの輝かしい出世報告にもやもやすることもある
  • 生涯年収、退職金がさがることも
  • 「昔大企業にいた」という栄光を捨てられない人になるリスクもある
  • 転職癖がつく

デメリットの部分は被っても仕方がないです。私自身、大企業を辞めた後はそんなことも考えました。コロナ禍でまっさきにリモートワークになった大企業の元同期。「暇すぎて働いていない」と豪語していましたからね。にもかかわらず私よりも稼いでいるだなんて!なんだとー!と。

ただし、30代になっても同じことをうじうじかんっが得ていたら危険です。自己受容ができていない証拠かもしれないので、改めて自己分析を行ってみるといいですよ!

まとめ:可能性に満ち溢れている!時にネガティブな感情が芽生えたとしても、そのうち消えます。自分のキャリアをもう一度選んで、進む若さと勢いがあります。

30代から40代の場合

では、30代以降で大企業を辞めたらどのようなメリットとデメリットがあるのかを見てみましょう。

メリット:

  • 大企業で培ったビジネスマナーを踏まえて、やりたいことを実現できるスキルが身についている
  • 人間関係を改善できる
  • 自分ののばしていきたいスキルを更に磨くことができる

デメリット:

  • はじめての転職の場合、転職先とのギャップに苦しみやすい
  • 生涯年収、退職金がさがることも
  • 「昔大企業にいた」という栄光を捨てられない人になるリスクもある
  • というか最悪の場合、転職先がなかなか見つからないことも…
  • 大企業を辞めたら戻れない。片道切符だ、くらいの覚悟がないといつまでも未練を捨てられない

このように、「過去の栄光」という正体からどれだけ抜け出せるかが大切になってきます。

30代から40代にかけては、自分の持っているスキルをどうのばしていきたいのか、それは大企業では叶えられるのか、どのような環境であれば叶えられるのか、ということをじっくりと考えることがポイントになっていきます。

まとめ:大企業を辞めることで得られるメリットは人それぞれ異なりますが、日本ではまだまだ大企業=安定志向が強い部分は否めません。そのため、年齢を重ねれば「なぜ大企業を辞めたいのか」の不満の部分を言語化する力が求められます。

まとめ:転職活動をして、外の世界を見てみることは悪いことではない!

いかがだったでしょうか。

大企業 やめたいと思うことは、組織の成長を考えると決して不思議なことではありません。だからこそ、すぐにやめるのではなく転職活動を通じて自分の価値観を明らかにすることが最も大切なこととなります。

転職エージェントや転職サイトを活用し、メンタル面のケアも忘れずに行うことが大切です。失敗を恐れず、自分に合ったキャリアパスを見つけるために挑戦し続けましょう。

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