アフィリエイト広告を利用しています
【はじめに】大企業に向いていないと思うのはなぜなのか
「大企業に就職する」というのは多くの人にとっての成功の象徴かもしれません。しかし、そうした環境がすべての人に合うわけではありません。
もしもあなたが大企業の文化や働き方に馴染めずにいるなら、それはあなただけの問題ではないかもしれません。本記事では、なぜあなたが大企業に向いていないと感じるのか、そしてどのような選択肢があるのかを探求します。
このような気持ちを抱いたことはありませんか
大企業で働いていたら、日々の業務へのもやもや、更には自分のこれからのキャリアについて大なり小なりこのようなことを考えたことはあるのではないでしょうか。
実際に、経済産業省が発表している以下の記事では、「75%は大企業での今後のキャリアに行き詰まりを感じていた」というアンケート結果があるほどです。
こんな疑問に答えます
そこで今回は、今大企業で何かしらの葛藤を抱えていて自分が大企業に向いていない人のために、以下の観点を紹介したいと思います。
<記事のサマリー>
※なお、ここでいう「大企業」の定義:東証一部上場企業だけではなく、なんとなく一般的にみんな知っているよ、という企業も含まれます。
この記事は「大企業に就職することは、よくないことだ」と言いたいわけではありません。でも、過去に築かれた王道のスタイルを盲目的に追いかけるのはどうなのかな、というお話を実体験もふまえてさせていただきたいと思います。
大企業が合わないと思う人がいても不思議ではない
大企業は社会的信頼を得られるが「幸せ」に直結しないこともある
日本の大企業信仰はまだまだ根強い
まずは一般的に「当たり前」とされる価値観を書きます。みなさん「設立初日の会社」と「設立100年の会社」だったら、どちらのほうがいろいろな体制が整っていると思いますか?多くの人は恐らく後者と答えるでしょう。
大企業と同じことを別の会社や人が言っても、「信用できない」「実績がない」と、何の根拠もなく言われてしまうことだってあります。
少しそれますが、今までマイノリティに属する人たちが必死に訴えても見向きもされなかった女性関係の悩みが、影響力のある人がちょっと発信しただけで注目されてコロッと世の中が変わる、ということってありますよね。
少し極端な例ではありますが、それだけこの世の中において「肩書」や「誰が発言しているか」ということを気にする人が多いのです。
だから、「大企業」にいればそうした社会的な担保を得られる、と思っている人の気持ちを真向から否定するのはちょっと違うのかな、と思っています。
しかし、通り一辺倒なキャリアアップを行う時代に変化が起きている
とはいえ、「大企業」に定年まで勤め上げれば「幸せ」なのかというと、そこを全員に対してイコールで結ぶのはちょっと早合点しすぎだとは主張したいです。
なぜなら、確かに大企業にいることは社会的な信頼度をあげるかもしれないけれども、時代の変化とともに「他者から見える自分」以上に「自分がどうしたいのか」という主体的なキャリア形成が求められるようになってきているからです。
なぜそのような風潮になったのかについては、大きく以下の理由が挙げられるでしょう。
- 人口減少による労働力の低下:生産性を高めた働き方が求められるようになった
- かつ、高齢化、女性の社会進出や外国人採用の増加など「男性社会」からの脱却が必要になった:1人1人の体力や求めるものが異なるため、従来の踏襲では人材の育成、企業の発展に繋がりにくくなっている
- 終身雇用神話の崩壊:今や企業の寿命よりも人間の寿命のほうが長くなっている。そして時代はIT化やグローバル化に伴い物事の変化のスピードがはやくなっている。そのような中で、栄枯盛衰の流れが一層増している
このことは、私が働き始めた2010年代前半からずっと言われてきたことです。学生時代には社会学を学んでいたので興味を持って情報収集をしていましたが、2010年代後半ごろからはこぞって「働き方改革」なんていう言葉を掲げる企業やマスコミが出没しました。
でも最近はあんまり耳にしなくないですか?ということで、具体的な施策もあやふやで、大企業も大企業で模索中の時代に突入していることがわかります。
更に女性のキャリアはより一層複雑になってきている
もっと言うと、女性の場合はやっとロールモデルが出来てきた頃です。そのロールモデルが出てくる過程で、昔のいわゆる「バリキャリ」にも「ゆるふわ」にもなりたくないという枝葉の考え方がたくさん出てきたように感じます。
なぜかというと、あまり男女差では言いたくないのですが、女性は結婚する年齢、出産する年齢、転勤の有無などで男性よりも比較的選択肢が広がっていく(しかもそれは時として自分の希望に反して)傾向が強いからです。
だからこそ二項対立ではなく、どちらものおいしいところを取りながら自分のキャリアのかじ取りをする女性が増えてきています。
このように一人一人の働くことに対する考え方が変化する時代の中では、大企業にとっても「前例踏襲」をしてうまくいく保証はどこにもなくなってしまったのです。
「いい会社」=「大企業」ではなく「自分」にとっていい会社かどうか
ここまで、大企業が合わないと感じることは不思議なことではないというお話を理由とともに述べてきました。
変化のはやい時代の中においては、とにかく情報が溢れています。複数ある選択肢の中で、以下のようなことを自分の頭で考えて行動していかないとあっというまに波にのまれて自分を見失ってしまいます。
要は、やりたいことなりできることを実現する方法は過去には考えられないほどたくさんのやりかたがあるということです。個人的には、恐ろしいけれども楽しい時代がきたなぁと思います。
ちなみに、令和に入り日本には法人が207 万企業前後あるそうです。だから、「いい会社」の定義は”自分にとって良い会社”です。207万企業全部が大好きー!なんていっていう人がいたら、多分もう嘘で塗り固められています。
たまたま「大企業のカラー」になじめないと思う人がいても不思議ではありません。答えは一つではないので、大企業が向いていないと思ってしまう自分を責めることはナンセンス!
【理由】なぜ大企業が合わないと思ってしまうのか
一般的な大企業の特徴
ここまでで大企業に疑問を持つことは不思議ではないということはわかったと思います。では大企業が合わないと思ってしまう理由はどこにあるのでしょうか。
まずは一般的に言われる大企業の組織構造の特徴を見ていきます。
いかがでしょうか。
大企業の大きな特徴は「決められている」ということだと思います。
たとえばルール、出世ルート、給料、役職、業務内容など、様々なことは概ね「わかっている」状態で動くことになります。
大企業の特徴は日本の教育にも通ずる
少しわき道にそれるのですが、この特徴は日本の教育にも通ずると思いませんか。
最近ではアクティブラーニングや欧米諸国の教育指導方法などを取り入れる学校も増えてきましたが、一般的な学校では「先生が教える」「生徒が答える」という体制、小中高を経てなるべくいい大学を目指すといった構造ができています。
反対に「生徒が自ら発見していく」「様々な可能性をよしとする」という考え方は「大事だよね。多様性だよね」というとても「きれいな言葉」で片づけられている気がしてしまいます。
「人からの指示待ち」の構造は、幼少期から培ってきた日本社会全体に蔓延するなんともいや~な空気感かもしれませんね。私自身も自分の意見よりも目上の人がいうことを絶対と思ってきた節があるのでこればかりは「正解」のない問題です。
こんな人は疑問を持ってしまいがち
さて、少しわき道にそれてしまいましたが、こうした大企業の特徴に疑問を持ってしまうのは、当然ながらこうした特徴に共感が出来ない人ですね。
具体的な内容を、ざっと思いつく限り書き出してみました。
- 強い成長意欲がある人→成長意欲があっても大企業にいると出世できる年次がおおむね決まっているのでもどかしい
- やりたいことが明確にある人→部署が多すぎる&異動などで叶いにくい
- 独特の文化に順応できず個性を大事にしたい人→縦社会、横のつながり、出る杭は打たれる、なんで飲み会で女性は役職者の隣に座らないといけないの?などなど…面倒だと思ってしまう(最後の文化は駆逐されていますように)
- 政治の世界にあまり関心がなく、自分の仕事に直接価値を確かめたい人→部署が多すぎて業務の一部しか担えないかわりに決裁をしてもらうためにいったいいくつの根回しが必要なんだろうと思ってしまう
中でも特に、「やりたいことがある」という人にとってはもどかしさが増してしまうかもしれません。
私自身も、新卒で入った会社で同期に「やりたいことが明確ならなんでこの会社に入ったの?」って言われたことがあります。
また、採用時にはいわゆる学歴フィルターというものも存在していたくらい、どこの大学出身かがつきまとう会社でした。「あの部長はW大学出身だけど社長はK大学出身だから仲が悪い」みたいな。いやいやおじさんになってまで出身大学で争うなよ…と。
大企業に疑問を持ってしまうのは、大企業の特徴と価値観があっていないという当たり前の理由があるから!
【具体例】向上心がありすぎると大企業に居づらくなる
大企業を早くに辞めた人は同期から「優秀」と言われていた人
ちなみに私の例ですが、新卒で入った大手企業には毎年50人前後が入社していました。転勤もあまりないため、3年離職率はほとんどないいわゆる「超ホワイト企業」でした。
その中で、20代のうちに転職をした男性同期はやりたいことが明確にあるといって向上心高く年収アップorベンチャー企業への道に進んでいきました。
次いで、30代前後になるとだんだん年収の上がり幅がみえてくるので、それ以降に転職をした人は更なる給料のアップを求めて辞めていきました。
もちろん「40代になって管理職になればもっと仕事がおもしろくなる」という話もあったのですが、「え、あと10年以上あるよ?!!」と転職したケースは多いですね。
女性が辞める理由は様々だが「おもしろい」と言われる人から辞めていく
女性に焦点を当てると現状は正直もっと悲惨です。「令和3年度雇用均等基本調査」によると、女性の総合職の割合は20.7%と言われています。ざっくり、日本の企業の99%は中小企業と言われているので、とってもとっても極端な計算だと20.7%のうちの1%が大企業に勤めている????可能性もあります。
それだげ大企業で働く総合職の女性って自分が勝ち取った功績を知っているのでわりとしたたかに生きている人が多い印象です。社内恋愛もめちゃくちゃ多かったです。パワーカップルじゃないか。
ということで、20代のうちに大企業を辞める人は、以下の理由が主だったものでした。
どちらの理由でも、「まぁ〇〇さんだったらどこでもやっていけそうだよね」と言われるような愛されキャラが続々と退職してしまった感じでした。潔かったですね。
なお、私がおもしろい人だったかは不明ですが、自分が大企業を辞めた理由も書いておきます。
内定者懇親会の段階から「大企業に内定もらったからいっちょあがりだねー」といっている男性陣をみて「ん?なんか価値観が違うかもしれない?」と思ってしまっていたので、20代のうちに動き出すことにしたのでした。
【反論への理解】合わないと思ってしまったら「逃げる」か「変える」か「諦める」か
と、まぁここまで書いてきましたが「合わないと思ったら今すぐ大企業を辞めろ」とは言いません。この記事を読んでいるのは20代または30代が多いのかな?と思います。
何かに不満を持った際、個人が打てる行動は3つです。
男女で違いはあれど、それでもやっぱり大企業で受けられる恩恵があるのは事実です。なのでいくつかの選択肢の中から動き出せるものに手を出してみてください。マラソンでいうと、いきなりフルマラソンを走ろうとせず、とりあえず50mくらい走ってみましょう。
①環境を変える:大企業に留まるのも1つの手
まず1つ目はこちらです。なんやかんやで世の中の99%の会社は大企業「以外」です。つまり、「大企業」と「それ以外」に区分した一般的な評価としては「大企業にいることは優秀」とみなされるわけです。
そして、これはもうコロナ禍で「リモートワークだいえーい!暇すぎるー!」となっている知り合いも正直たくさんいるんですけれども、それくらい、特に日系の大企業というのは想像以上に「何もしなくても生きていける」のです。
だからこそ、スキルを身につけて「いつでも辞められる状態」を作っておくことは大事です。人が集まる会社って、こういう状態を作っている、でも辞めない、という人がたくさんいる会社だと思います。
・おすすめする人:やりたいことも明確ではなく、でも何か手を打ちたいと思っている人、なんやかんや他人からどうみられるかを気にする人、新入社員
・おすすめの行動:読書、副業、知らない土地への一人旅、社外交流、MBAなどの進学など無限大(とりあえず会社の外に目を向けることが大切)
・着手難易度:★☆☆☆☆
②環境から逃げる:中小企業やベンチャー企業に入社する場合には企業選びが超重要
もちろん、今すぐに今いる環境から逃げた方がいい人もいます。
何かしらのハラスメントを受けていたり個人の努力では絶対に変えられず心身に不調をきたしそうな場合などですね。
そういった場合には「転職」が1つの道になると思います。
大企業があわない=中小企業やベンチャー企業に入社する傾向が高いと思うのですが、そのときにはいかんせんこれはこれで選択肢が膨大です。
できれば、以下の2点を大切にできるといいでしょう。
・おすすめする人:大企業間での転職を何度か行ったことがある人、何らかの問題があり今すぐの転職が必要な人、会社の経営が傾いている人
・着手難易度:★★★★☆
③環境を諦める:希望を持たずに大企業で生きていく
まぁ最後はこれですね。ひとそれぞれ、本当に幸せの形は違います。特に、日本の世の中では「仕事はお金のために存在している」と考えている人が多いため淡々と仕事をこなしています。
もちろん仕事は価値を提供し、その対価として給料を得ているものなのでこの考え方は基本のきです。
それでいいと思う人はまったく問題ないと思います。ただ、それではだめだと思っている人は、このままでいいですか?と問いたいですね。
【提案】大企業にもやもやしたらその理由を解き明かすために自己分析をきちんと行おう
自己研鑽や副業など、いろいろな選択肢があることがわかったと思いますが、「とりあえず動く時期」と立ち止まって振り返る時間をバランスよく設けてください。いわゆる「PDCA」というやつですね。
それぞれの時期で最低限行いたいことは以下の通りです。
とりあえず動く時期にこれだけはやっておこう
転職エージェントまたは転職サイトへの登録
まずはこれです。
よく誤解をする人がいるのですが、「転職活動」と「転職」は異なります。
どうでしょうか。要するに「転職活動」はあくまでもプロセスの話なんですよね。
転職活動は自分のキャリアを考える上で誰が行ってもいいもの。その結果が「転職」ではなかったとしても問題ありません。
ここで大切なことは「気になる求人」と「求める人物像」を確認し、今の自分とのギャップを把握することです。
たとえば「事業企画の経験1年以上」という記載があったとします。たとえば社外の新規事業を考えるプログラムに参加をして会社にアピールすれば異動が叶うかもしれません。そうしたら、求める人物像に着実に近づけます。
このように、努力のベクトルを間違えないためにもある程度の指標を確認しておくことは非常に大切です。
3年日記をつけてみる
あとは、実際に私がやってみたことなのですが、過去を振り返れる日記をつけることはおすすめです。私は入社時から3年間日記をつけていたのですが、「去年と同じことを書いている自分」に気が付き、危機感を得たため自己研鑽に取り組みました。
昨日も今日も去年も2年前も上司や会社組織への不満を書いていたら、それはもう何かしらの手を打つべきサインです。
立ち止まって振り返る時期にやってみよう
行動をする前と後には自分の「現在地」を確認する作業が欠かせません。
たとえば、以下のようなツールを使うことで自分の特性や自分の本音が見えてきます。
単に転職サイトに登録をして求人を眺めているだけでは、そこから「自分はどのような働き方をしたいのか」は見えてきませんからね。
多少費用が発生するものもあるかもしれませんが、何に投資をするかを考えて行動することも大切です。
【もう一度主張】1年後に満足している自分を想像できますか
いかがだったでしょうか。
自身の体験も踏まえて長文を書きましたが、今回は大企業でもやもやしている人に対して以下のことを説明しました。
時間は刻一刻と過ぎていきます
私自身、仕事には、お金のため・生きていくためという側面と人生を豊かにする側面があると思っています。
もちろん否定する人がいるかもしれません。でも、様々な意見や考えがある中で、自分の素直な気持ちを否定し続けることは断固NGです。
大企業勤めにもやもやしていると周囲にもらすと「なんてぜいたくな悩みなんだ」と本気で取り合ってくれないこともあると思います。でも、あなたの今のもやもやを否定する必要はありません。
最初から0か100かで大きく決断する必要はなく、できる自己分析から気づいていくことが大切です。
ワークスタイルを考えることに正解はない。だからこそ早い段階から自分の意思で考えて行動する癖をつけていき、あなたが納得できる人生を歩んでください!